漢検や英検と同じように、歴史にも「歴史能力検定」というものがあります。
誰しも一度は習う歴史。
私は学生時代、歴史が大の苦手でした。
「つまらない」「丸暗記」と思っていたし、成績の足を引っ張るのはいつも社会科。
つまらない→はかどらない→わからない→つまらない→…の無限ループでした。
でも、子供にはそんな苦労はしてほしくない!との思いから、
一緒に歴史に親しむことをスタート。
そして子供は7歳のときに歴検5級を受験、無事合格できました。
防備録としてその勉強法を記載します。
7歳でもできる方法なので、きっと簡単ですよ!
2022/10/05更新
歴史能力検定(通称・歴検)とは?
レベルと内容
- 5級 小学校卒業レベル
- 4級 中学校卒業レベル
- 準3級(日本史) 中学校卒業+α
- 3級(日本史/世界史)高校基礎
- 2級(日本史/世界史)高校発展
- 1級(日本史/世界史)学校での学習にとらわれない範囲(!)
試験実施日
毎年11月下旬頃に実施しているようです。
その年の6月から受付開始。締め切りが比較的早いので注意しましょう。
7歳でも合格できる!自然と頭に入る勉強法
我が家では、最初から歴検受験を視野に入れてスタートしたわけではありません。
子供が最低限の教養として、日本の歴史を知ってくれたら…というぼんやりした動機でスタートしました。
ある程度の知識がある方は、最初を飛ばして途中から始めるのもおすすめです。
ステップ1:大まかな流れをつかむ
「絵で見る日本の歴史」を何度も読み聞かせ、歴史の大まかな流れをつかみます。
時代名、人物の名前など、細かいことはすべて後回しでOK!
- 米作りが始まり、クニができ、人々が争いながらまとまっていったこと
- 昔の人の服装
などが大まかに理解できればOKです。
この本はぜひ購入して手元に置いておくことをおすすめします。
絵本・絵の解説という二部構成になっており、絵本ながらじつはすごい情報量です。
見れば見るほど発見があり、我が家では「博物館のジオラマ」のような存在です。
同時にやったこと
歴史の大まかな流れを学びつつ、都道府県名を覚えます。
歴史学習を意識してやっていたわけではありませんが、結果としてこれが役立ちました。使った教材はこちら。くもんの日本地図パズル
るるぶ 日本&世界一周ゲーム (こども絵本) [ しみずだいすけ ]
ステップ2:興味のある人物や出来事を見つける
「絵で見る日本の歴史」では具体的な人物名や出来事の名前はまったく出てきません(むしろそれが良かったので最初に読みました!)。
次に、興味のある時代や人物、出来事を見つけます。
使ったのはこちらの本 「超ビジュアル!日本の歴史大事典 [ 矢部健太郎 ]」
イケメン化に興味はなかったのですが、とても読みやすく購入を決意。
イラストがふんだんに使われていますが、内容も濃いです。読み物としても面白い。
好きなページを読み聞かせたり、子供が自分で読んだりしていました。
実際歴史検定の会場でも、この本を持っているお子さんを何人か見かけました。
ステップ3:流れに沿って知識を深める
ステップ1,2で身につけた「大まかな歴史の流れ」と「コマ切れの知識」を合体させます。
毎晩1ページずつ、「歴史館」を読み聞かせました。
好きな時代からスタートしても良いですが、そこから順番に読んでいくのがおすすめです。前のページの出来事を前提として書かれていることも多いため、理解しやすくなります。
また、この「歴史館」は「超ビジュアル!日本の歴史大事典 [ 矢部健太郎 ]」より明治以降のウエイトが高くなっています。歴検でも近代史の配点は高いので、ぜひ読んでおいた方が良いでしょう。
ステップ4:歴史まんがを購入
キッズペディア 歴史館 日本史の大事件 そのとき世界は (小学館キッズペディア) [ 小学館 ]で知識もついてきたところで、お楽しみの読み物として歴史まんがを購入しました。
情報のインプットを様々な方向からおこなうことで、知識を強化する効果がありました。
我が家ではこちらをセット購入。
コンパクトで軽く、文字が多すぎないことから集英社を選びました。
いきなりセット購入はちょっと…という場合は、単品購入もできますよ。
同時にやったこと
人物まんがも同じ時期に購入しました。
こちらは人物を中心に歴史が動くので、それぞれの思惑や出来事の裏側などがわかり、より具体的な理解につながります。
こちらは角川のシリーズ。重要人物が揃っています。
まんがを最初に買っても大丈夫?
よく「歴史まんがを導入にするのが良い」との意見が聞かれます。歴史好きなお子さんならそれでも良いでしょう。
しかし、歴史に興味のないお子さんにいきなりまんがを買い与えるのは要注意です。
昔、歴史に興味のなかった自分に親が歴史まんがを買い与えてくれたことがあります。
もちろん何度か読みましたが、あまり身にはならなかったように思います。
なぜなら、ストーリーをたどってなんとなく読み進めることはできても、興味のない人物名や出来事名などのキーワードをすべて読み飛ばしてしまうからです。
ステップ5:過去問題集を解く
過去問に取り組み始めたのは1ヶ月ほど前から。
コピーして2回ずつ取り組みました。
毎年新しいものが出ています。
この問題集スタイルになったのは2017年からです。
(2017年から最新のものまですべて用意して取り組みましたが、5級に関してはかぶっている内容も多く、そこまでしなくてもよかったです。)
同時にやったこと①年代暗記
細かい年代は暗記するしかないので、直前に取り組みます。
「中学入試 歴史年代暗記」の必要項目をコピーして、数枚ずつトイレに貼っていきました。
ピンポイントで年代が問われることはあまりなく、すでに出来事のつながりは頭に入っているので、覚えられなくてもあまり気にしなくて大丈夫です。
同時にやったこと②
この本から5級範囲の問題だけピックアップして、口頭でクイズをおこないました。
ひねった問題はないので、知識を確認し自信をつける効果があります。
基本事項が網羅されている良書です。中学の範囲まで含まれているので、4級まで使えるのも良いですね。
そして迎える歴検当日
我が家は歴検までの道のりをこんな感じでたどってきました。
軽い気持ちで始めた歴史の学習でしたが、いつの間にか歴史好きになり、検定を目指していたという感じです。
最近では中学受験を控えるお子さんや歴史好きのお子さんなど、子供の受験者も多くなっているようです。
小学校で歴史を学習するのは6年生ですが、小学校の内容は中学の土台でもあります。
学校で習う前に一通り学習しておくと、今後の成績アップにもつながりますよ。